京畿道(キョンギド)南楊州(ナミャンジュ)市水洞面(スドンミョン)と加平(カピョン)郡の境にそびえる祝霊山(879m)は、名前からして物語を秘めた山です。高麗末期、狩りに来て獲物がなかった李成桂(イ・ソンゲ)が、山の神に祭祀を捧げてからやっとイノシシを捕まえたという伝説から、「神霊に祈る山」という名前が生まれたと伝えられています。西側の谷には樹齢60年のチョウセンゴヨウがびっしりと茂る自然休養林が、東側の麓には朝の静寂樹木園(アチムコヨスモグォン)があり、ソウルから日帰りで、森と稜線をあわせて楽しめます。
1つ目は李成桂の話です。狩りに出かけたものの1頭も捕まえられずにいると、勢子が「この山は霊験があるので、山神祭をしなければならない」と言い、翌日、山頂で祭祀を捧げてからイノシシを捕まえたといいます。それで、祭祀を捧げた山、祝霊山になったというのです。今も山岳会が、新年最初の登山で行う始山祭の場所として、よく選ばれています。
2つ目は、朝鮮の世祖〜睿宗の時代の若き武将南怡(ナミ)将軍にまつわる話です。山には、南怡が幼い頃に武芸を磨いたという南怡岩があり、山頂から東を見ると、彼の名をとった南怡島(ナミソム)の方向が広がります。朝鮮時代の文献には、飛娘山(ピランサン)、飛龍山(ピリョンサン)といった別の名前も残っています。
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