白翎島は黄海最北端の島で、晴れた日には北朝鮮・黄海道の長山串(チャンサンゴッ)が見えるほど、北に近い島です。仁川から船で約4時間かかりますが、古い珪岩が波に削られた頭武鎮の断崖、車が走れるほど堅い沙串海岸、豆粒ほどの小石が敷き詰められたコンドル(豆石)海岸など、ほかではなかなか見られない地形がひとつの島に集まっています。
行政区域では仁川広域市甕津(オンジン)郡白翎面に属し、仁川から北西に約191km離れています。島の名前は「白い翼」という意味で、昔の名前は鵠島(コクド)だったといわれています。伝わる話によると、黄海道のある青年が、夢の中で白い鶴がくわえてきた手紙を持って、流刑にされた恋人をこの島で見つけ、そのため白鶴島と呼ばれ、やがて白翎島になったといいます。面積は、資料によって約46km²または51km²と異なっています。
朝鮮戦争のあと、黄海道から渡ってきた故郷を失った人々が多く定着し、黄海道の料理や言葉が今も残っています。北方限界線(NLL)の近くにあるため、軍の部隊が多い島でもあります。2019年には大青島(テチョンド)・小青島(ソチョンド)とともに、白翎・大青ジオパーク(国家地質公園)に指定されました。