大邱(テグ)東区・不老洞(ブルロドン)のなだらかな丘に、草に覆われた墳丘が数百基、波のように連なっています。不老洞古墳群は、5世紀ごろにこの一帯を治めていた支配層の墓で、1978年に韓国の古墳群として初めて国の史跡(第262号)に指定されました。市街地のただ中で墳丘のあいだの小道を歩けるため、大邱の人々に愛される散歩道にもなっています。
古墳群は、不老洞と立石洞の丘の南西側の斜面に点在しています。形がはっきりしないものを除いても211基が残っており、墳丘は普通、直径15〜20m、高さ4〜7mです。大部分は5世紀前後の三国時代に造られたとみられ、この地域を治めていた土着の支配勢力が代々葬られた集団墓地と考えられています。古墳群全体の面積は約31万㎡に及びます。
墓の中には、川原の丸石や割った石で四方の壁を築き、平たい石で蓋をした細長い石室があり、その上を小石と土で覆っています。石室がとりわけ細長く、丘の上に築かれている点は、洛東江中流域の系統の特徴です。ところが出土品の形や質は新羅のものに近く、この地域の勢力の文化がかなり複雑だったことを示しています。発掘の時点ですでに多くの金銀の遺物が盗掘された後でしたが、金の耳飾りやガラス玉の首飾りなどの装身具、文様を刻んだ土器、轡(くつわ)などの馬具、鏃(やじり)や斧といった鉄器が出土しました。