真夏に岩の隙間で氷が張る谷です。密陽(ミリャン)の山内面(サンネミョン)、天皇山(チョナンサン、載薬山)の北側の中腹にある氷谷(オルムゴル)は、3〜4月ごろから岩の隙間に氷が張り始め、暑いほど氷が増え、冬には逆に暖かい風が出て谷川の水が凍りません。この珍しい現象のおかげで、1970年に天然記念物「密陽 南明里の氷谷」に指定されました。
氷谷の渓谷は東・西・北の三方が断崖で、底には大小の岩が積み重なったガレ場(岩だらけの地帯)が長く続いています。この一帯は中生代白亜紀の火山岩でできています。岩の隙間に染み込んだ空気が地中で冷えたあと、低い場所へ流れ出ることで、外よりずっと低い温度を保つという説明が有力ですが、正確な仕組みはまだ完全には解明されていません。
結氷地の岩の隙間の夏の平均気温は0.2℃、谷川の水は**4〜8℃**ほどで、手を長く浸していられないほど冷たいです。似た現象は義城(ウィソン)、丹陽(タニャン)、旌善(チョンソン)、抱川(ポチョン)などでも報告されていますが、学術的な価値が高い代表例として、密陽の氷谷が挙げられます。谷から湧き出る冷たい水は、昔から住民が飲み水として使ってきました。
氷谷のすぐ隣には、標高1,020mの上部乗り場まで約1.8kmを10分余りで登る氷谷ケーブルカーがあります。上部乗り場から天皇山の頂上まで往復する最短コースは、往復2時間ほどです。ケーブルカーの大人往復料金は16,000ウォンと案内されていますが、変わることがあるので、出発前にご確認ください。
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