晋州(チンジュ)鎮城面(チンソンミョン)にある慶南科学教育院の科学館に入ると、展示室の床の中央に、1億年前の水辺の岩がそのまま現れています。建物を建てるために丘を掘り下げている途中で見つかった化石層を削り取らず、その上に展示館を建てたのです。同じ場所から鳥の足跡と恐竜の足跡、翼竜の足跡が一度に出た、世界的にも珍しい場所で、1998年に天然記念物になりました。
ここはもともと、標高55mほどの低い丘でした。新しい教育院の建物を建てるため、土地を標高35mの高さまで削り下げていた1997年5月20日、当時、慶南科学高校の教師だった白光錫(ペク・グァンソク)さんが、岩に残された足跡を初めて見つけました。すぐに発掘が始まり、5つの区域から膨大な量の化石が出てきました。
泥の表面が乾いて亀の甲羅のようにひび割れた泥割れや、さざ波の跡も一緒に出てきました。小さな水鳥が集まっていた湖畔を、恐竜や翼竜も一緒に行き来していたことを意味し、白亜紀の水辺の生態系を研究するうえで重要な資料になりました。
この化石が日の目を見たのは、工事のおかげです。丘をそのままにしていたら、約20mの厚さの土の下に埋もれていたはずの地層が、建物の敷地を整地する過程で姿を現したのです。結局、教育院は化石の上に建物を建てる方法を選び、学生たちが科学を学びに来る場所が、そのまま自然史の現場になりました。