泗川(サチョン)飛行場の隣に、国産航空機をつくる韓国航空宇宙産業(KAI)が建てた航空宇宙博物館があります。屋外展示場には実物の航空機26機が並び、その中には、朝鮮戦争(6・25戦争)に参戦したB-29爆撃機やC-124大型輸送機など、ほかではなかなか見られない機体が混じっています。飛行機や戦車を間近で見たい家族旅行者には、特に満足度が高いスポットです。
韓国航空宇宙産業は、T-50練習機やスリオンヘリコプターをつくる航空機メーカーです。博物館は、この会社が泗川工場の隣に建てて2002年8月に開館しました。敷地は約4万6千㎡で、2025年1月からは近くの泗川航空宇宙科学館と統合運営され、1枚のチケットで両方を見られます。
B-29は1945年にアメリカでつくられた機体で、1972年からソウルで展示されたあと、泗川へ移されてきました。C-124は、1974年から汝矣島(ヨイド)に展示されていた機体です。かつてソウル市民が見ていた飛行機が、今は実際に飛行機が離着陸する泗川飛行場の隣に立っているわけです。
機体ごとの経歴も興味深いものです。F4Uコルセアは、米海軍を退役したあと、民間のコレクターの手を経てソウルの戦争記念館に展示され、2001年にここへ来ました。B-26インベーダーは、ベトナム戦争のとき、タイの基地からホーチミン・ルート遮断作戦に投入された機体です。2021年には、空軍士官候補生の飛行実習用の練習機T-103も展示に加わりました。屋内の展示館は平屋の建物で大きくないので、博物館の本当の主役は屋外の実物の機体たちです。団体なら、解説を申し込んでおくと、機体ごとの物語をより詳しく聞けます。
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