ソウルの森(ソウルスプ)の南端、江辺北路(カンビョンブンノ)沿いに、赤レンガの建物が一棟立っています。1908年、ソウルで初めて水道水を送り出した纛島(トゥクト)水源地 第1浄水場で、現在はソウル市の水道博物館として使われています。花崗岩のアーチ玄関を備えた送水室と、芝生の下に隠れた韓国最古の鉄筋コンクリート構造物・緩速ろ過池を、無料で見学できます。
1903年、アメリカ人のコルブランとボストウィックが大韓帝国政府から水道事業の特許を得ました。浄水場の工事は1906年(光武10年)に始まって1908年(隆熙2年)に完成し、機械や資材はすべて英米製でした。1908年9月1日から四大門の内側と龍山(ヨンサン)一帯に水道水が供給され、韓国の近代水道が始まりました。
当初の1日の浄水量は12,500㎥で、約16万5千人分に当たり、当時のソウルの給水の32%を担っていました。建物の入口の左側には「京城水道揚水工場」、右側には「光武11年建築」と刻まれた標石があり、送水室が1907年に建てられたことを伝えています。送水室と緩速ろ過池は1989年9月にソウル市の有形文化遺産に指定されました。
博物館のすぐ隣にある纛島アリス浄水センターは、今もソウルの水道水をつくる現役の施設です。高度浄水処理設備を備えており、事前予約をすれば見学できます。100年以上前のポンプ室と今日の浄水場を一か所で見比べられるのが、ここならではの面白さです。
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