宣靖陵(ソンジョンヌン)は、ソウル・江南区(カンナムグ)の三成洞(サムソンドン)、高層ビルが立ち並ぶテヘラン通り(テヘラン路)のすぐ隣にある朝鮮王陵です。宣陵(ソルルン)と靖陵(チョンヌン)を合わせた名前で、朝鮮第9代の成宗(ソンジョン)とその継妃貞顕王后(チョンヒョンワンフ)、そして息子の第11代の中宗(チュンジョン)が眠っています。墳丘が三つあることから「三陵公園」とも呼ばれ、2009年に朝鮮王陵のひとつとしてユネスコ世界遺産に登録されました。
宣陵は1495年に成宗の陵として造営され、1530年に東側の丘に貞顕王后の陵が加えられました。丁字閣(ジョンジャガク)の奥にある二つの丘に、王と王妃の墳丘を別々に置く同原異岡(トンウォニガン)の形式です。
靖陵はもともと1544年に京畿道高陽に造営されましたが、1562年に中宗の継妃文定王后(ムンジョンワンフ)がここに移しました。文定王后は中宗の傍らに葬られることを望んでいましたが、この場所が夏になるたびに水に浸かってしまうため、その願いはかなわず、結局、泰陵(テルン)にひとりで葬られました。
壬辰倭乱(イムジンウェラン、文禄・慶長の役)の際、宣陵と靖陵は倭軍に掘り返され、棺が焼かれました。成宗と貞顕王后の陵からは灰だけが出てきて、中宗の陵から出た遺体は本当に中宗なのか確認できないまま、近くに別に葬られました。そのため、現在の陵は遺体のない墓です。
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