泰安(テアン)半島の北西端、新斗里(シンドゥリ)海岸の背後に、風が積み上げた砂丘が広く広がっています。韓国最大規模の海岸砂丘で、2001年に天然記念物に指定されました。デッキの道を歩いていくと、草に覆われた砂の丘、むき出しの砂の丘、その向こうの黄海が順に現れ、韓国で砂漠のような風景が見られる数少ない場所として知られています。
新斗里砂丘は、最終氷期が終わってから約1万5千年をかけてできました。引き潮のときに現れる広い干潟や浜辺の砂を、冬の北西風が陸側へ運び、コウボウムギやハマニンニクといった砂丘の植物が根で砂をつかまえることで、丘が定着していきました。面積は資料によって約170万㎡から264万㎡までと紹介されていて、朝鮮半島の海岸砂丘で見られる地形をほぼすべて観察できることから、学術的な価値も高い場所です。
砂丘は、陸と海の間の緩衝地帯としての役割も担っています。嵐や高潮から海岸線を守り、砂の層にしみ込んだ雨水は地下水となって、砂丘の生き物や集落に水を供給しています。
かつてこのあたりは、ペンションや商業施設の開発で損なわれる危機にありました。市民団体による保全運動の末、2001年に砂丘の一部が天然記念物第431号に指定されましたが、指定区域外の南側の砂丘はすでに開発が進み、姿が大きく変わっていました。今残っている砂丘がいっそう貴重に感じられる理由です。
砂丘の裏手のすぐ近くには、2007年にラムサール条約湿地に登録されたトゥウン湿地があり、あわせて訪ねるのがおすすめです。
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