瑞山市八峰面の野原のど真ん中に、8つの岩の峰が連なってそびえる標高362mの山です。高い山ではありませんが、鉄の階段や岩の洞窟を抜けて山頂に立つと、泰安(テアン)半島の加露林湾の干潟と海が大きく広がり、短い山歩きで西海の風景をたっぷり味わいたいときにぴったりです。
名前のとおり、8つの峰が北から南へ連なり、いちばん高いところが3峰(362m)です。もともと峰は9つあったのですが、いちばん小さな峰を除いて八峰山になったという伝説があります。名前から漏れた小さな峰が寂しくて、毎年12月末になると泣いていたという話が伝わっています。
山は中生代ジュラ紀の黒雲母花崗岩でできています。1〜4峰は岩が幾重にも積み重なった岩峰で、奇岩怪石と松が調和し、5〜8峰は土に覆われたおだやかな尾根です。1峰の近くには、古い寺跡の雲巌寺(ウナムサ)跡が残っています。朝鮮時代の瑞山地域の記録『湖山録』にも八峰山の話が出てきます。1つ目の峰は三方が切り立った石壁で、鳥でなければ登れないほどなのですが、昔、盗賊の一団がこの峰に洞窟を掘って隠れ住んでいたところ、官軍に包囲されると、見張りのいなかった裏手の崖から夜に逃げたという話が載っています。
山の入口にはサイカチが自生し、尾根には白いツツジが幅40〜50mにわたって群生しています。春に尾根を歩くと、白いツツジと灰色の岩が織りなす風景に出会えます。