潮が満ちれば水深の浅い砂浜、潮が引けば貝やカニを獲れる広い干潟と、1日に2度表情が変わる場所です。泰安(テアン)半島・南面(ナンミョン)の西海岸に約3km続く蒙山浦海水浴場は、すぐ後ろに鬱蒼とした海松(クロマツ)の林があるため、森の中にテントを張って海へ歩いて出られるキャンプビーチとして有名です。泰安海岸国立公園の中にあって開発が控えめで、日没どきの西海(ソヘ)の夕焼けも見事です。
泰安海岸国立公園は、1978年10月20日に瑞山(ソサン)海岸国立公園として指定され、1990年に現在の名前に変わりました。韓国で唯一の海岸型国立公園で、泰安半島から安眠島(アンミョンド)まで、入り組んだ海岸線に沿って学岩浦(ハガムポ)、萬里浦(マンリポ)、蓮浦(ヨンポ)、蒙山浦、花地(コッジ)といった海水浴場が続いています。西海は満ち潮と引き潮の差が大きいため干潟がよく発達しますが、泰安半島は海に向かってぐっと突き出していて波の力も強く受けるため、干潟と砂浜がともにできました。蒙山浦はまさにそうしたビーチです。
泰安の海の味覚は季節とともに移ろいます。春はシラウオの刺身(シルチフェ)、夏はヒョウタンの身を入れて煮込むタコ鍋パクソク・ミルグク・ナクチタンとアナゴの焼き物、秋は大正エビの塩焼き、冬はトリガイの湯引きとクサウオ鍋(泰安の言葉でムルトンボン鍋)を求める人が多いです。カニ醤の汁を入れて漬ける泰安の郷土キムチケグクチも、この地域の料理です。