忠州湖(チュンジュホ)に向かって伸びる何本もの尾根が、まるでワニの群れが水に入っていくように見えます。月岳山(ウォラクサン)国立公園にあるワニ峰は、この景色ひとつで有名になった峰です。長いあいだ立ち入り禁止の場所でしたが、今は正式な探訪路ができ、短くて急な階段を上れば、誰でもこの光景を見下ろせます。
ワニ峰一帯は野生生物保護区域だったため、10年以上、許可なしには登れませんでした。それでも、写真を一枚撮りたい人々が押し寄せて脇道ができ、事故や自然破壊が繰り返されました。2020年12月に保護区域の一部が解除されると、国立公園公団と忠州市がデッキの階段や休憩所、歩行者用の陸橋を整備し、正式な探訪路が開通しました。開放された時期は、資料によって2023年または2024年9月とまちまちです。
ワニ峰から見下ろす忠州湖は、1985年に南漢江(ナムハンガン)をせき止める忠州ダムが完成してできた人造湖です。水に沈んだ谷あいから尾根だけが残り、今の「ワニの群れ」の風景が生まれました。湖の水位は季節や降水量によって上下するため、訪れるたびにワニの体の長さが少しずつ違って見えます。近くには、かつての鉱山を活用した活玉(ファロク)洞窟があり、半日の日程でまとめて回るのにぴったりです。