忠州(チュンジュ)の南にある水安堡(スアンボ)は、地下250mから**53℃**前後の弱アルカリ性の温泉水が湧き出る温泉町です。高麗時代にはすでに記録に残っており、朝鮮の太祖・李成桂(イ・ソンゲ)が皮膚病を治すために訪れたと伝わるほど、歴史があります。1997年に観光特区に指定された温泉街では、無料の足湯に足を浸し、路地を歩くだけでも温泉旅行気分を味わえます。
水安堡温泉は、『高麗史』顕宗9年(1018年)の記録に「有温泉」として初めて登場します。朝鮮時代には、太祖・李成桂が皮膚病の治療のために訪れたという記録があり、世宗の婿である安孟聃(アン・メンダム)をはじめ、儒者や官僚たちがよく滞在したと伝えられています。1885年に露天の浴槽が設けられ、1929年に近代式の掘削が行われると、公衆浴場と旅館が分かれ、今のような温泉町の姿が整いました。日本の植民地時代には朝鮮総督が滞在し、解放後には李承晩(イ・スンマン)大統領が入浴して記念植樹をするなど、歴代の大統領が好んで訪れた保養地でもありました。1985年からは、毎年水安堡温泉祭りが開かれています。一時はホテルの倒産や施設の老朽化で客足が落ちましたが、足湯道の整備と鉄道駅の開業で、ふたたび雰囲気が変わりつつあります。
水安堡の温泉水は、pH8.3前後の弱アルカリ性で、色もにおいも味もなく、肌に触れるとなめらかです。忠州市が温泉水を一か所で管理して、複数の施設に同じ水を送る方式なので、特別な「源泉」はなく、どこに入っても水質は同じです。1日の採水量は4,800トンを超えます。
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