丹陽・歌曲面のポバル里(ポバルリ)と、永春面のペクチャ里(ペクチャリ)をつなぐ標高540mの峠道です。小白山(ソベクサン)の北側の麓を、蛇がとぐろを巻くようにくねくねと巻きながら登る道なので、峠の展望台から見下ろすと、S字のカーブが幾重にも重なって見えます。秋になると、約3kmの道沿いが紅葉に染まり、丹陽屈指のドライブコースになります。昔の名前はコドゥノミジェです。
ポバル峠は、山あいの村の間を越える峠で、小白山の北側の斜面に沿って、道が何度も折り返して曲がります。紅葉シーズンのたびに訪れる人が増えたため、丹陽郡は2020年、歌曲面のヒャンサン三叉路からポバル峠を通って九仁寺へつながる道沿いに、カエデの木を500本余り追加で植えました。秋以外の時期に訪れても、ヘアピンカーブそのものが見どころです。
峠を越えて永春面のペクチャ里のほうへ下ると、小白山の蓮華峰(ヨンファボン)の下の谷に、大韓仏教天台宗の総本山九仁寺があります。1945年に上月円覚(サンウォル・ウォンガク)和尚が草庵を建てたことから始まった寺で、山の斜面に沿って何階建てもの殿閣が階段のように積み重なっている姿が独特です。南漢江のほうへ下ると、高句麗の将軍・温達(オンダル)の名前を冠した温達観光地に、温達山城と石灰岩の洞窟・温達洞窟、時代劇のセットが集まっています。ポバル峠はこの2か所の間にあるので、1日のうちに峠と寺、川沿いの遺跡を順に巡る動線を組みやすいです。
秋の紅葉が最も有名ですが、春には黄緑色の新芽と野花が斜面を覆い、夏には深い緑の森の間をカーブの道が続きます。雪が降ったあとは、白い山裾の上に、黒い道だけがS字にくっきりと残ります。どの季節でも、峠に立つと、小白山の山並みが幾重にも遠ざかっていく景色が見られます。