6人乗りの小さな車両が、森の中のレールに沿ってガタゴトと山を登っていくうちに、木々の間から清風湖が少しずつ姿を現します。清風湖観光モノレールは、堤川市清風面道谷里から飛鳳山(ピボンサン、531m)の頂上まで、約2.9kmを登る山岳モノレールです。歩いて1時間かかる山を座って登り、頂上に立つと、四方を水に囲まれた清風湖が、島の上に立っているかのように見下ろせます。
モノレールは堤川市が設置し、2012年8月6日に運行を始めました。線路の長さは2,940m、出発点と頂上の高低差は371mです。車両は秒速1mあまりでゆっくり動き、頂上まで片道25分ほどかかります。前の車両と4分間隔で出発し、一度に何台も連なって山を登ります。森のトンネルを抜けて木々が途切れる区間ごとに、湖と山並みが交互に見えます。
清風湖は、忠州ダムができて南漢江がせき止められ、つくられた人工湖のうち、堤川側の水域を呼ぶ名前です。飛鳳山はこの湖のほうへぐっと突き出した山なので、頂上に登ると、東西南北どこを見ても、湖と幾重もの山並みが広がります。頂上には展望台があり、湖の曲がりくねった水の流れに沿って視線を移しながら眺められます。頂上付近の薬草の森の道の散策路は、往復35分ほどかかります。
同じ頂上までは清風湖畔ケーブルカーも上ります。ケーブルカーは清風面の水泰里(ムルテリ)から出発して、2.3kmを10人乗りのキャビンで約9分で登り、モノレールは反対側の道谷里から、森をかき分けながらゆっくり登ります。二つの施設は同じ会社が運営しており、手早く展望だけを楽しみたいならケーブルカー、山を登る過程まで楽しみたいならモノレールが向いています。乗り場は離れているので、どちらから出発するかを先に決めてから行ってください。
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