霊岩(ヨンアム)の月出山(ウォルチュルサン)の南西の麓にある道岬寺は、風水の大家道詵国師(トソンクンサ)が建てたと伝わるお寺です。入口の解脱門(ヘタルムン)は1473年に建てられた国宝で、境内でもっとも古い建物です。花崗岩の峰が炎のようにそびえる月出山を背景に、国宝や宝物がいくつも残っていて、月出山登山の出発点であると同時に、それ自体が目的地になるお寺です。
ここにはもともと文殊寺(ムンスサ)というお寺があり、道詵は幼い頃をここで過ごしたといわれています。成長して中国に渡った道詵が、帰国後に文殊寺の跡に道岬寺を建てたと伝えられています。朝鮮の成宗4年にあたる1473年に、守眉(スミ)・信眉(シンミ)の二人の僧侶が大規模に再建し、一時は数多くの殿閣と山内の庵を抱える大きなお寺でした。その後、戦乱と朝鮮戦争でほとんどが焼け、1977年には火災で大雄宝殿まで失いましたが、1981年に復元されました。
道岬寺は、月出山国立公園の西側の登山道が始まる場所です。お寺を過ぎてススキの原を通り、頂上の天皇峰(チョナンボン)方面へ登ることができ、稜線の途中には国宝の月出山磨崖如来坐像もあります。頂上までは、一日がかりの登山として計画してください。
朝鮮時代の道岬寺がどれほど大きなお寺だったかは、残された石造物から想像できます。1677年に建てられた幢竿支柱(旗竿を支える石柱)と、1682年につくられた大きな石の水槽(石槽)が残っています。18世紀半ばには、華厳学の大家・蓮潭有一(ヨンダム・ユイル)和尚がここに滞在し、仏教辞典『釈典類解(ソクチョンユヘ)』をまとめました。かつては山内に12の庵を抱えていましたが、今は上見性庵(サンギョンソンアム)と東庵(トンアム)の2つだけが残っています。
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