広々とした野原のただ中に、岩山が突然そびえ立ち、炎のように鋭い峰を連ねています。月出山(ウォルチュルサン)は霊岩(ヨンアム)郡と康津(カンジン)郡にまたがる山で、その名のとおり「月が昇る山」という意味です。最高峰の天皇峰(チョナンボン)は資料によって809mまたは810.7mとされ、決して高くはありませんが、花崗岩の岩稜と切り立った断崖が続くことから「湖南(ホナム)の金剛山」の異名があります。1988年に国立公園に指定され、足がすくむような吊り橋と、岩に刻まれた巨大な磨崖仏が登山のハイライトです。
月出山は、白亜紀末にできた花崗岩が大部分を占める山です。名前は時代ごとに違い、百済の時代は月奈山(タルナサン)、新羅の時代は月奈山(ウォルナサン)、高麗の時代は月生山(ウォルセンサン)と呼ばれたと伝わります。1973年に道立公園となり、1988年に国立公園に指定されました。面積は資料によって約41㎢または56㎢と記されていますが、いずれにしても韓国で最も小さな国立公園のひとつです。周囲が平らな野原のため、実際の高さよりずっとそびえ立って見え、岩の形は見る方向によって人の顔や獣のようにも見えます。
岩が多く谷も急で、生き物には厳しい環境ですが、植物約700種、動物約800種が暮らし、暖温帯の森と温帯林が混ざり合っています。モウセンゴケとクサガメがこの公園を代表する象徴種です。
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