漢拏山(ハルラサン)から下りてきた水が、西帰浦(ソギッポ)の森の中で二手に分かれ、エメラルド色の滝つぼへ落ちていきます。トンネコは西帰浦市の上孝洞(サンヒョドン)にある渓谷で、その奥にある鴛鴦滝(ウォナンポクポ)は、高さ約5mの小さな滝ですが、真夏でも手がしびれるほど冷たい水で有名です。入場料なしで、森の道を20分ほど歩けばたどり着きます。
トンネコは、漢拏山の頂上から南へ流れ下った水が、渓谷の岩の間から湧き出る場所です。渓谷の周りは常緑樹が生い茂る暖温帯林で、入口から渓谷までの約700mの森の道には木のベンチが置かれ、散歩のように歩けます。渓谷の上流、海抜400m一帯は、希少植物の寒蘭(ハンラン)やフユイチゴが自生する場所で、2002年に「済州上孝洞寒蘭自生地」として天然記念物に指定されました。
水は漢拏山の南側の斜面から湧き出るため冷たく澄んでおり、真夏でも長く足を浸けていられないほどです。そのため昔から西帰浦の人々の夏の避暑地で、渓谷の入口の向かい側にはキャンプ場があり、家族連れで1日を過ごす人も多くいます。渓谷一帯の天然記念物保護区域は約39万㎡にもなります。