金山寺は、全北・金提(キムジェ)の母岳山(モアクサン)の麓にある大きなお寺です。百済の599年ごろに創建されたと伝わり、未来の仏である弥勒を祀る信仰の中心地として名高い寺院です。外から見ると3階建て、内部はひとつに吹き抜けた巨大なお堂弥勒殿と、その中にある高さ11.82mの弥勒仏像は、ほかの寺ではなかなか見られない規模です。
現存する記録『金山寺事蹟』には、百済の法王が殺生を禁じる法令を出し、翌年に金山寺で僧38人を出家させたと記されています。創建年は資料によって599年または600年と異なります。統一新羅の766年には、真表律師(チンピョユルサ)が寺を大きく再興し、弥勒信仰の中心道場となりました。
935年には、後百済を建てた甄萱(キョヌォン)が、息子の神剣(シンゴム)に王位を奪われてこの寺に幽閉されたという記録があります。高麗の1079年に慧徳王師が寺を大きく拡張し、壬辰倭乱のときには処英(チョヨン)和尚がここを拠点に僧兵を集めて戦いました。丁酉再乱で寺が焼けた後、1635年ごろに弥勒殿などが再建されました。現在の姿の多くは、1960年代以降に新築、または解体復元されたものです。
伝わる話によれば、真表律師は修行の末に弥勒菩薩に出会い、占いの書物2巻と占い棒189本を授かり、その後、弥勒仏像を作って法堂に祀ったといいます。この出来事が、金山寺を弥勒信仰の中心とする出発点になりました。
朝鮮後期にも、金山寺は大勢の人が集まるお寺でした。1725年に環城志安(ファンソン ジアン)和尚が華厳の大法会を開くと1,400人余りが押し寄せ、これを脅威と感じた朝廷が和尚を済州に流罪にしたといいます。近年では、1986年に大寂光殿が原因不明の火災で全焼し、1988年から元の姿どおりに再建されました。創建1,400年を迎えた1999年には記念館も建てられ、文化行事が開かれています。KBSドラマ『太祖王建』のロケ地としても使われました。
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