地下鉄6号線の望遠(マンウォン)駅2番出口から少し歩くと、集合住宅の間をまっすぐ延びる250mの路地市場に着きます。ソウル麻浦区(マポグ)望遠洞の住民が毎日買い物をする地元の市場ですが、安くて新鮮な野菜と、その場で食べられるグルメのおかげで、最近はソウル各地から、さらには海外からも、わざわざ訪れる人が増えています。観光地として整えた場所ではなく、本物の地元の買い物風景を見られるところが魅力です。
望遠市場は、1970年代に住宅街の路地に露店がひとつふたつと出はじめて、自然に生まれました。規模が少しずつ大きくなり、2000年代に今の姿になって、道の向かいの望遠ワールドカップ市場とつながり、ひとつの買い物エリアをなしています。2010年代初めに近くに大型スーパーが出店する際には、商人たちが力を合わせて、スーパー側が一部の品目を売らないという合意を引き出したことでも知られました。同じ品目を売る店どうしで価格をそろえたり、大型スーパーが休む日曜日に割引イベントを開いたりと、地元の市場が生き残る方法を示した場所でもあります。
望遠市場は、変化にも素早く対応してきました。市場の地下には住民が文化活動をできる空間があり、買った品物を家まで届ける配達サービスも運営しています。昔ながらの総菜屋や餅屋の間に個性的なカフェやデザートの店が次々とオープンし、買い物客と食べ歩きの旅行者が、ひとつの路地で入り混じる光景が生まれました。市場周辺の望遠洞の路地にも小さな食堂やカフェが多いので、市場を見たあと、街をゆっくり歩くのに向いています。
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