列車が走っていた線路が地下に下りると、その上に長さ6.3kmの細長い公園が生まれました。京義線の森道は、ソウル麻浦区(マポグ)の延南洞(ヨンナムドン)から龍山区(ヨンサング)の元暁路(ウォニョロ)まで続く線形公園で、弘大入口駅近くの延南洞区間はニューヨークのセントラルパークになぞらえて「ヨントラルパーク」というあだ名で呼ばれています。芝生と木陰、昔の線路の名残をたどりながら歩き、ソウル西部の街をつなぐ散歩道です。
2005年から、地上を走っていた龍山線(京義線の一部)を地下に移す工事が進められました。地下約10〜20mに京義線の複線電鉄を、さらに深い30〜40mに空港鉄道を通したことで、地上には幅10〜60mの細長い敷地が残り、ここを公園にしました。2009年に造成が始まり、区間ごとに順次オープンして、2016年に全区間が完成しました。鉄道用地をもつ機関とソウル市が無償使用の協約を結んだおかげで、長いあいだ街を分けていた線路が、人をつなぐ空間に変わりました。
公園の管理は、2015年に結成された非営利団体「京義線森道守り」が担い、延南洞・弘大臥牛橋(ホンデウァウギョ)・大興塩里洞(テフンヨムリドン)など、街ごとに担当を置いています。公園ができてから、周辺の路地にカフェや食堂が大きく増えました。