漢江(ハンガン)の真ん中に浮かぶ仙遊島(ソニュド)は、島全体が公園です。面積0.11㎢の小さな島ですが、ここにはソウルの水道水をつくっていた巨大なコンクリートの水槽や柱がそのまま残っています。古い産業施設を取り壊さずに庭園へと変えた公園なので、漢江公園の広い芝生とはまったく違う雰囲気を味わえます。
仙遊島にはもともと仙遊峰(ソニュボン)という小さな峰がありました。仙人が遊んだ場所という名のとおり景色が素晴らしく、芸術家や詩人たちが好んで訪れる場所でしたが、日本統治時代に、洪水を防いだり道を整備したりするための石材を切り出して、削られていきました。1962〜1965年に第2漢江橋、現在の楊花大橋(ヤンファデギョ)が架けられると、峰は完全に姿を消しました。
1978年から2000年まで、島はソウル南西部に水道水を供給する仙遊島浄水場として使われました。浄水場が閉鎖されたあと、ソウル市は施設を撤去する代わりに、水をテーマにした公園として再利用することを決め、2002年4月26日に仙遊島公園がオープンしました。
漢江の南にある楊花漢江公園から島へ渡る歩行者用の橋仙遊橋(ソニュギョ)は、新ミレニアムを迎えるにあたって、フランスの2000年委員会とソウル市が共同で進めた記念事業として架けられた橋です。橋の上からは、開けた漢江とソウルの都心の風景が広がります。島の北側は楊花大橋にそのまま接しています。