世宗特別自治市(セジョン)のど真ん中、標高98mの丘の上に立つ、高さ42mの展望タワーです。四方がガラス張りの展望フロアに上ると、政府世宗庁舎と世宗市庁、その周りへ広がる新都心が一望できます。行政都市として計画された世宗がどんな形に育ってきたのか、最も簡単に確かめられる場所です。
「ミルマル」は低い山の尾根を意味する言葉で、展望台が建つ旧燕岐郡(ヨンギグン)南面(ナンミョン)チョンチョン里一帯を呼んでいた名前です。行政中心複合都市の建設が盛んだった2007年に着工し、2009年3月27日に開館しました。当初は新しい都市が作られる過程を見せる広報施設でしたが、2012年に世宗特別自治市が発足したあとも、同じ場所で都市の変化を記録するように見せています。その間に空き地だった周辺は、マンション団地と緑地、官公庁でぎっしり埋まりました。
タワー自体は42mですが、丘の上に立っているので、展望フロアから見る視界は数字よりずっと広いです。風がとても強い日にはタワーがわずかに動き、秒速30mの強風が吹くと展望フロアが約8.5cm揺れるそうです。展望台がある丘は木々の茂る近隣公園なので、上から見下ろすと、灰色の都市の真ん中に緑の島のように見えます。展望フロアの画面に収められた開館当時の風景と、今の窓の外の様子を並べて見ると、15年ほどで空き地がどのように都市に満たされたのかを実感できます。世宗を初めて訪れたなら、市内を回る前にここで都市の全体像を見てから行くのもよい方法です。