春川(チュンチョン)の西、義岩湖(ウィアムホ)を見下ろす三嶽山(サマクサン、654m)は、その名のとおり険しい峰が三つ連なる岩山です。標高はそれほど高くありませんが、渓谷には滝が連なり、頂上からは義岩湖と春川の市街地が一望できます。義岩湖を横切るロープウェイができてからは、登山をしなくても三嶽山の景色を楽しめるようになりました。
主峰の龍華峰(ヨンファボン、654m)と登仙峰(トゥンソンボン、632m)、青雲峰(チョンウンボン、546m)がそびえることから、三嶽山と呼ばれます。山を成す岩は先カンブリア時代の義岩珪岩層で、珪岩は風化に強く、切り立った断崖と狭い峡谷をつくります。登仙滝、昇鶴滝、珠簾滝など大小の滝がこの峡谷に沿って続き、木こりと仙女の伝説が残る玉女湯もあります。1973年に江原道の記念物に指定されました。
三嶽山の下にある石坡嶺(ソクパリョン)は、かつてソウルと春川を結んでいた陸路でした。この道を見下ろす稜線に沿って、自然石を積んだ三嶽山城(サマクサンソン)が残っていて、長さは資料によって約1.5kmとも5kmとも異なります。後高句麗(泰封)を建てた弓裔(クンイェ)が王建(ワンゴン)に敗れた後、ここに城を築いて身を隠したという伝説があり、それ以前に春川一帯の貊国(メククク)の人々が築いたという説もあります。山中の興国寺(フングクサ)や「大闕址(テグォルトゥ)」といった古い地名が、その物語を今に伝えています。義岩側の中腹には、新羅時代に創建されたと伝わる上院寺(サンウォンサ)があります。
2021年に開業したロープウェイは、義岩湖東側の三川洞(サムチョンドン)にある下部乗り場から湖を渡り、三嶽山の稜線にある上部乗り場まで約3.61kmを運行します。8人乗りのキャビンのうち、床が透明なクリスタルキャビンもあります。上部には、全長822m(往復25分)のデッキ散策路と、高さ35mのスカイウォーク展望台があります。ただし、この散策路は登山道とつながっていないので、ロープウェイで上がって頂上まで歩くことはできません。
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