成均館(ソンギュングァン)大学の正門の内側にあるソウル 文廟と成均館は、孔子(こうし)を祀る廟と、朝鮮最高の国立教育機関が、ひとつの囲いの中に残る遺跡です。天然記念物のイチョウの木の下に、昔の儒生たちの講堂と寮が続き、入場料なしで一年中見学できるので、鍾路(チョンノ)の散策に組み込むのにぴったりです。
太祖(テジョ)は漢陽(ハニャン)に都を移したあと、景福宮(キョンボックン)、宗廟(チョンミョ)、社稷壇(サジクタン)に続いて文廟を建てさせ、成均館と文廟は1398年に完成しました。1400年の火災で焼失し、1407年に再建されましたが、壬辰倭乱(文禄・慶長の役)のときにほとんどが焼けてしまいました。戦争が終わると、成均館の儒生たちが全国から資金を集め、1601〜1602年に大成殿を、1606年に明倫堂と東斎(トンジェ)・西斎(ソジェ)を再建し、1869年の大規模な修理を経て現在に至っています。成均館は高麗の国子監(クッチャガム)の伝統を受け継いだ朝鮮最高の国立教育機関で、近代の学制改編のあと教育機能はなくなりましたが、祭祀は今も続いています。
ここは、前方に祭祀の空間、後方に教育の空間を置く前廟後学(チョンミョフハク)の配置に従っています。
大成殿、明倫堂、東廡・西廡、三門は宝物に指定され、文廟と成均館一帯は1964年に史跡に指定されました。