鬱陵島(ウルルンド)は、朝鮮半島から東へ約120km離れた東海の火山島です。海底から噴き出した火山の頂上が島になった場所なので、海岸のほとんどが切り立った断崖で、最高峰の聖人峰(ソンインボン)は標高984mです。面積は72.86㎢で韓国で9番目に大きい島であり、船でしか行けないため、陸地とは違う時間が流れています。
青銅器時代の支石墓や土器が見つかっていて、ずっと昔から人が住んでいたと考えられます。『三国史記』によると、ここは「于山国」という小さな国で、512年(智証王13年)に新羅の将軍異斯夫(イサブ)が征服しました。木で作ったライオンを船に載せていき、降伏しなければ放つぞと脅したという話が伝わっています。
高麗の初め、930年ごろに高麗に編入されましたが、女真や倭寇の侵入が頻繁にあり、朝鮮はしばらく島を空けておく政策をとりました。1881年にこの政策をやめ、ふたたび人が住むようになりました。1690年代には、漁師の安龍福(アン・ヨンボク)が日本と漁業権をめぐって争った出来事もありました。1848〜1892年には、米国の捕鯨船が島の周辺の海でクジラを獲った記録も残っています。朝鮮時代は江原道に属していましたが、1914年から慶尚北道に属し、いまは生活圏としては浦項(ポハン)に近い関係です。
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