始華湖(シファホ)に流れ込む川の汚れた水を、葦原でろ過するためにつくられた、韓国初の大規模な人工湿地です。1997年に着工し、2005年に完成して、今では葦原のあいだの木のデッキに沿って、サギやカモ、運がよければキバノロにまで会える生態公園になりました。入場料はかからず、半日のんびり歩くのにぴったりです。
1987〜1994年、始華防潮堤が海をせき止めて湖になると、始華湖には工場排水や生活排水がたまりました。水質が農業用水の基準を大きく超え、魚が大量死したことで、「死の湖」という名前までついてしまいました。水質を回復させる対策のひとつとして、韓国水資源公社が、半月川(パンウォルチョン)・東花川(トンファチョン)・三華川(サムファチョン)の三つの川が始華湖に流れ込む上流に、約**103万㎡**の規模の湿地をつくりました。水が葦原をゆっくり通り抜けるあいだに、自然にきれいになるように設計したのです。
当初は「始華湖葦湿地公園」と呼ばれていましたが、2014年に管理権が安山市と華城(ファソン)市に分かれたため、安山側が現在の名前になりました。華城側は、飛鳳湿地公園と呼ばれています。
湿地は、事業費268億ウォンをかけてつくられました。韓国で初めて試みられた人工湿地で、経験がなかったため、アメリカのエンジニアリング会社の助言を受けて設計しました。川の水はポンプでくみ上げて湿地に引いていますが、これは湿地が周辺の川より高い場所にあるためです。水は、葦や水生植物が育った浅い湿地を何段階にも分けて通り、ゆっくり澄んでいき、最後に環境生態館の前の生態池を経て、始華湖へ流れ出ます。
湿地のまんなかには野生動物が休む人工島があり、その周りは葦がなく水の深い区間なので、鳥が餌を探すのに向いています。カモ、ゴイサギ、セイタカシギ、アカツクシガモ、チュウダイサギなどの渡り鳥が季節ごとに訪れ、安山市はこの湿地をラムサール条約湿地に登録しようと推進してきました。
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