首都圏電鉄1号線の義王(ウィワン)駅のすぐ隣、京釜線の線路が通る場所に鉄道博物館があります。野外展示場には、李承晩から朴正煕まで歴代大統領が乗った大統領専用客車や、国内に1両だけ残るパシ型蒸気機関車といった実物の車両が並び、屋内では動く鉄道模型ジオラマや電車の運転体験が楽しめます。韓国鉄道公社(コレイル)が直接運営する、鉄道専門の博物館です。
鉄道博物館の始まりは、1935年10月1日に朝鮮総督府鉄道局が龍山(ヨンサン)の鉄道従事員養成所の中に開いた展示館です。朝鮮戦争で所蔵品の大半が失われましたが、1981年に鉄道高等学校の中に鉄道記念館が開館し、再び資料が集められました。現在の場所に新館を建てて開館したのは1988年1月26日です。1997年にはソウル駅に分館を設けたものの2004年にこちらへ統合され、2016年からはコレイルが直接運営しています。
2008年には大統領専用客車をはじめとする9点が国家登録文化遺産となり、2022年と2024年にも車両が追加で登録されました。博物館全体が、動かなくなった列車たちの記録保管庫のような存在です。
1階には中央ホールと歴史室、車両室、運転体験室、鉄道模型ジオラマ室があり、2階には電気室と施設室、輸送サービス室、映像体験室、企画展示室があります。信号機や通票閉塞機といった昔の信号設備、時代ごとの乗車券や乗務員の制服、レールの断面など、普段なかなか目にできない鉄道の裏側の品々がたくさんあります。
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