平らな野原の下に、突然地面が落ち込んだような峡谷が現れ、その奥の玄武岩の洞窟の前を滝が落ちて、青緑色の淵を作っています。鳩の巣滝(ピドゥルギナンポポク)は、漢灘江の溶岩台地が削られてできた滝で、柱状節理、板状節理、川の水が掘った洞窟まで、一か所で見られることから、2012年に「抱川漢灘江玄武岩峡谷と鳩の巣滝」という名前で天然記念物になりました。漢灘江ユネスコ世界ジオパークの代表的な名所であり、多くのドラマや映画の撮影地でもあります。
「ピドゥルギナン(鳩の巣)」という名前には、2つの説があります。周辺の地形が鳩の巣のようにくぼんだ袋(ナン)の形をしているからという説と、昔からカワラバトが滝の周りの洞窟に住んでいたからという説です。冬になると、キジバトが数百羽ここに身を寄せたともいわれています。
滝は、プルムサン(山)から流れてきた川が漢灘江と合流する直前にあります。もとは漢灘江のほとりにあった滝が、数十万年にわたって水の流れに少しずつ削られながら上流へ後退し、その過程で今の深い谷と洞窟のような巣ができました。峡谷の壁では、漢灘江に沿って流れた溶岩が一層ずつ積み重なった単位が一目で見られるため、学術的にも価値が大きいです。
朝鮮戦争の際には、茂みに隠れて外から見えにくかったため、村人たちの避難所になり、軍人の休養地としても使われました。
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