莞島(ワンド)の南西の海に浮かぶ甫吉島は、朝鮮の詩人孤山 尹善道(ユン・ソンド)が済州島へ向かう途中で足を止め、園林を築いた島として知られています。けれども、見どころは園林だけではありません。1.4km以上続く礼松里(イェソンニ)の玉石海岸、天然記念物の常緑樹林、宋時烈(ソン・シヨル)が嘆きの詩を刻んだと伝わるクルッシンバウィ(文字を記した岩)まで、丸一日たっぷり楽しめます。
尹善道(1587〜1671)は、丙子胡乱(へいしこらん)で王が降伏したと聞き、済州島を目指す途中で甫吉島の山水に心を奪われ、この地にとどまることにしました。1637年、51歳のときからここで暮らし、池や東屋、書斎を築いて、「漁父四時詞(オブサシサ)」などの詩歌を残しています。彼が島の岩や峰につけた名前の一部は、今も使われています。洗然亭(セヨンジョン)、楽書斎(ナクソジェ)、洞天石室(トンチョンソクシル)が残る甫吉島 尹善道園林は、名勝であり国の史跡にも指定されており、島旅の出発点にぴったりです。園林については、Triptoで別のページに詳しく紹介しています。
甫吉島へは、船を降りたあと蘆花島(ノファド)を経由して入ります。2008年に蘆花島と甫吉島を結ぶ長さ628mの甫吉大橋が開通し、車で2つの島を行き来できるようになりました。本土側の港は2つあります。
甫吉島の面積は約32㎢で、莞島港から南西へ12kmほどの距離にあります。尹善道は島の谷に芙蓉洞(プヨンドン)という名前をつけ、10年以上暮らして、洗然亭や楽書斎をはじめ25棟の建物を建てたといわれています。滞在期間は、資料によって10年余りまたは13年とされています。
礼松里海岸の沖には、唐寺島(タンサド)、礼作島(イェジャクト)、タッソム、キソムといった小さな島々が浮かび、海岸の幅は50mほどです。年間数十万人が訪れる四季の行楽地で、夏は避暑客、冬は日の出を見に来る人でにぎわいます。常緑樹林には30種あまりの樹木や草が育っています。
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