朝鮮半島の南西の端、海南半島から橋を二つ渡ると、莞島郡の本島莞島(ワンド)です。面積90.1㎢で韓国で8番目に大きい島であり、新羅のとき、張保皐(チャン・ボゴ)が清海鎮(チョンヘジン)を置いて、東アジアの海の道を駆け巡った舞台です。いまはアワビ養殖の中心地であり、青山島(チョンサンド)、甫吉島(ポギルド)、済州島へ向かう船の出発点なので、南海の島旅の拠点として1〜2日滞在するのに向いています。
海南郡北平面(プクピョンミョン)から小さな島・達島(タルド)を飛び石にして、莞島大橋(長さ500m)と南倉橋(ナムチャンギョ)でつながっているので、車で行き来できます。島の中央には、宿僧峰(スクスンボン、452m)、白雲峰(ペグンボン、600m)、象王峰(サンワンボン、644m)が連なってそびえ、道路や村は海岸沿いの狭い平地に集まっています。海南半島が冬の北西風を防ぎ、暖流も流れているため気候が暖かく、ツバキやアカガシのような常緑樹の森が島のあちこちに残っています。
9世紀に張保皐は、828年に新羅の興徳王の許可を得て、この島に海軍基地を兼ねた貿易港清海鎮を築き、海賊を一掃して新羅・唐・日本をつなぐ海の道を掌握しました。木浦と済州を結ぶ航路の寄港地という立地は、いまも変わりません。