大田駅からまっすぐ伸びる中央路(チュンアンノ)の西の端に、黄色いタイルを巡らせた近代の建物が立っています。1932年に建てられ、80年間、忠清南道庁として使われた旧忠南道庁舎本館で、今は大田の過去100年を見せる大田近現代史展示館が1階に入っています。入場料はかからず、映画「弁護人」に登場した中央階段も、実際に歩いてみることができます。
忠清南道庁は、もともと公州(コンジュ)にありました。1932年に新庁舎が大田に建つと道庁が移ってきて、鉄道駅の周辺にある小さな町だった大田は、このときから忠南の行政の中心として大きくなりました。建物は最初2階建てでしたが、1960年ごろに3階が増築されました。朝鮮戦争のときには、一時、陸軍本部として使われたこともあります。道庁が2012年12月に洪城(ホンソン)の内浦(ネポ)新都市へ移ったあと、2013年10月に展示館として新たにオープンしました。
1階の常設展示では、20世紀初めから今日まで、大田が鉄道の町から広域市へ育ってきた過程を、写真や資料で紹介しています。企画展示室では、歴史、建築、都市計画、デザイン、大衆文化などのテーマで、展示が入れ替わります。大田市立博物館が運営していて、公演や教育プログラムも開かれます。
旧道庁の前に立って東を向くと、中央路がまっすぐ伸びて大田駅へとつながっています。鉄道駅と道庁を一直線に結ぶこの道に沿って、銀行や商店、官公庁が建ち並び、大田の旧市街ができあがりました。道庁が去ったあと、旧市街はしばらく活気を失いましたが、今はこの建物が展示や公演、教育プログラムの開かれる文化スペースとなり、再び人を呼び寄せています。本館の周りには、新館と別館の建物も残っています。
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