開港場・済物浦(チェムルポ)の丘の上にある踏洞聖堂(タプトンソンダン)は、赤レンガと白い花崗岩で建てられた、カトリック仁川教区の司教座聖堂です。正面にそびえる三つの鐘楼が遠くからも目立ち、1890年代に最初に建てられた、韓国で最も古い西洋式聖堂建築のひとつで、仁川の開港場散策で外すのは惜しい場所です。
1889年7月に済物浦の主任教会が設立され、初代主任のヴィレム神父が最初のミサをささげました。教会の記録によると、1895年8月に定礎式を行い、1896年11月に聖堂を祝別しました。建立年を1897年と紹介する資料もあります。設計はパリ外国宣教会のコスト神父が担当し、1937年に同じ宣教会所属のシザレ神父の設計で、今の姿に増築されました。ソウルへ入る関門であり、貿易の拠点でもあった済物浦に立つこの聖堂は、早くから仁川を象徴する建物になりました。聖堂のそばには、1893年にシャルトル聖パウロ修道女会が入って孤児院を開き、1899年に女子技術学校、1909年に博文学校が開校して、地域の教育と福祉の中心の役割も果たしました。1981年9月25日に国の史跡に指定されました。
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