河南(ハナム)市街の東にそびえる標高657mの山で、頂上に立つと、南漢江と北漢江が合流する両水里(ヤンスリ)のトゥムルモリと八堂湖(パルダンホ)が眼下に広がります。地下鉄5号線の河南黔丹山駅からそのまま歩いて登れるため、ソウルから公共交通機関で行ける眺めのよい山として人気です。山名には、漢城百済の時代に祭祀を行った聖なる山という意味が込められています。
河南市は、「黔丹」の「黔(コム)」を神聖なものを意味する言葉と解釈し、黔丹山を「神聖な祭壇」があった山と紹介しています。河南は漢城百済の都・慰礼城(ウィレソン)があった場所とされ、黔丹山はその都を守る鎮山だったといいます。山には百済の王たちが国の安寧を祈った祭壇の跡が伝わり、今も毎年、登山家たちが山神祭を行っています。
河南市が案内する山頂コースは6つあります(以下はそのうち主なもの)。
登山道の途中に墓がある**兪吉濬(1856〜1914)は、韓国初のアメリカ留学生の一人です。西洋を自分の目で見て著した『西遊見聞』**は、国漢文混用体で西洋の制度や文物を紹介し、開化期の知識人に大きな影響を与えました。登山の途中で墓前にしばし足を止め、漢江を見下ろすこの場所に開化思想家が眠っていることに思いを馳せてみてください。
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