ドゥムルモリ(「二つの水が出会う場所」の意)のすぐ隣、漢江(ハンガン)の河川敷に、いくつもの池をつないで造られた「水と花の庭園」です。真夏には白蓮と紅蓮が池を覆い、正祖(チョンジョ)の時代の舟橋を再現した橋を渡れば、北漢江(プッカンガン)と南漢江(ナムハンガン)が出会うドゥムルモリまで歩いて行けます。
「洗美苑」という名は、「水を見て心を洗い(観水洗心)、花を見て心を美しくせよ(観花美心)」という古い言葉に由来します。その意味を生かして、園内の道には洗濯板の形をした石が敷かれています。一見すると蓮の庭園ですが、出発点は水質浄化です。水生植物を植えた池を順に通り抜けながらろ過された漢江の水が、再び川へ戻るように設計された自然浄化公園で、広さは**約18万㎡**に及びます。
洗美苑は2004年5月に睡蓮の温室と蓮畑で開園し、その後も年ごとに少しずつ広がってきました。2009年には蓮の花博物館が開館し、2012年7月には、正祖が漢江を渡る際に架けた舟橋(列水舟橋)を再現した橋が開通しました。2013年には秋史(チュサ)金正喜(キム・ジョンヒ)の物語を込めた歳寒亭(セハンジョン)が建ち、2019年には京畿道(キョンギド)の地方庭園に指定されました。老朽化した舟橋は補修工事を経て、2024年4月に再び開通しています。
歳寒亭の名は、金正喜の「歳寒図(セハンド)」にちなんでいます。済州(チェジュ)島で流刑生活を送っていた師のもとへ、弟子の李尚迪は中国で手に入れた貴重な書物を送り届けました。金正喜は、真冬でも青々とした松と柏を描いた絵で、その感謝を伝えたのです。洗美苑は、庭園で育成した睡蓮の品種「セミ」を、2022年に国立種子院へ品種保護権として登録してもいます。
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