済州にはオルム(岳)と呼ばれる火山性の丘が360以上ありますが、ユネスコ世界自然遺産に名を連ねるオルムはコムンオルムただ一つです。この小さな火山から流れ出た溶岩が北東の海辺まで下りながら、万丈窟(マンジャングル)や金寧窟(キムニョングル)をはじめとする20あまりの溶岩洞窟を作ったからです。森が深くて黒く見えることから「黒いオルム」と呼ばれ、現在は1日の人数が決まっており、予約をしてガイドと一緒に歩きます。
コムンオルムは済州市朝天邑(チョチョンウプ)の善屹里(ソンフルリ)、標高約400mの地帯にある単成火山体です。頂上の高さは456.6mで、北東に開いた馬蹄形の噴火口の中にさらに小さな峰がそびえる複合的な形をしています。噴火口から流れ出た溶岩が地形に沿って海岸線まで達し、コムンオルム溶岩洞窟系ができました。そのうちコムンオルムからタンチョムル洞窟まで、ほぼ一直線に約13kmにわたってペンディグル、万丈窟、金寧窟が連なっています。こうした価値から2005年に天然記念物となり、2007年には「済州の火山島と溶岩洞窟」のひとつとしてユネスコ世界自然遺産に登録されました。
オルムができたのは約20万〜30万年前と推定され、周辺には20あまりの溶岩洞窟が点在しています。昔の名前はパンハオルムで、現在の名前は、土の色と森がとりわけ黒いことから「黒い(コムン)」に由来するという説明があります。済州には似た名前のオルムがいくつもあるため、ここを善屹里のコムンオルムと呼び分けることもあります。
探訪路の**テグクキル(太極の道)**は三つに分かれています。
溶岩が流れた道に沿って歩く約6kmの溶岩の道は、普段は閉鎖されていて、毎年夏のコムンオルム・トレッキング行事の期間だけ開きます。2026年は8月13〜17日に開催されました。
トレッキング行事の期間は予約なしで無料で入れますが、探訪案内所で安全教育を受けて出入証をもらう必要があります。溶岩の道の終点から世界自然遺産センターまでは、行事期間中に無料シャトルバスが30分間隔で運行されます。
訪問前に最新情報をご確認ください。