済州市奉蓋洞(ポンゲドン)の中山間の広い丘に、低い石垣と碑が長く連なっています。済州4・3平和公園は、1947年から1954年まで続いた済州4・3事件で犠牲になった人々を追悼し、その歴史を記録する公園であり、記念館でもあります。美しい風景の陰に隠れた済州の現代史と向き合う場所で、旅の途中で一度は時間をつくって訪れる価値があります。
済州4・3事件は、1947年3月1日を起点に1954年9月21日まで済州で続いた武力衝突と鎮圧の過程で、多くの住民が犠牲になった事件です。犠牲者は資料によって約1万4千人から3万人とされ、当時の済州の人口の約10%にのぼるとみられています。武装隊と鎮圧軍の双方が民間人に暴力を振るいましたが、歴史学者は、特に政府側の鎮圧が残酷で組織的だったと評価しています。
長いあいだタブーだったこの事件は、2000年に4・3特別法が公布されて真相調査が始まり、2003年に政府の報告書が出た後、大統領が国家として謝罪しました。
1980年代末から続いた真相究明運動のなかで慰霊の空間をつくろうという声が高まり、済州道は1995年に慰霊公園の計画を発表しました。特別法の公布後に用地を買い取り、2003年4月3日に起工式を開き、2008年3月28日に平和記念館が開館しました。公園の敷地は約39万5千㎡です。
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