麗水(ヨス)の熊川(ウンチョン)の海辺から眺めると、森に覆われた小さな島がひとつ、長く横たわっています。島が細長いことから「ジンソム(長い島)」とも呼ばれる長島(チャンド)は、潮の満ち引きによって海水に沈んだり現れたりする、全長335mの歩行橋ジンソム橋を渡らないと入れません。いまは、芸術家たちのアトリエや展示館、南海岸の木々で飾った庭園が入った「芸術の島」に生まれ変わり、2019年5月10日にオープンしました。
長島は、GSカルテックス財団が麗水市と手を組み、地域社会への貢献事業として整えた複合文化芸術公園です。すぐ目の前の海辺に公演会場「GSカルテックス イェウルマル」を建てた財団が、島まで一緒に造成しました。フランスの建築家ドミニク・ペローの設計案をもとにした基本計画で、「芸術の島」という方向性とエコな散策路の考え方を生かし、島へ渡っていた既存の石橋も残す方向で計画を磨き上げました。島の海岸には波に削られた断崖(海食崖)が続き、短い散策のなかでも、海の地形を間近に見られます。
熊川の海辺側から眺めると、ジンソム橋と島がひとつの画面に収まります。潮が引き始めるころ、橋が少しずつ水面の上に現れてくる様子は、ここでしか見られない場面です。反対に、島のなかからは、木々の間に熊川一帯の海辺とマンション団地、遠くには麗水沖の島々が、幾重にも重なって見えます。
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