1日に2回、海が道をのみ込み、また返してくれる島、済扶島(チェブド)です。陸と島を結ぶ2.3kmの道路は満潮のとき海面より低くなるため、潮が満ちると3〜4時間ずつ道が海の底に消えます。潮時に合わせて海の道を走って島へ渡る体験、島の南端のメバウィ(鷹岩)の向こうに沈む夕日、海水浴場の前の干潟体験が、この小さな島の魅力です。
済扶島は面積0.98㎢の小さな島で、昔から陸地から遠くに眺められる島ということでチョビソムまたはチョプビソムと呼ばれていました。朝鮮時代中期には、干潟を渡るとき「幼い子は背負い、年寄りは支えて渡る」という意味で、千字文の一節済弱扶傾から最初の2文字を取って済扶里(チェブリ)になったといわれています。
島の人々はもともと漁業と農業で暮らしていましたが、1990年代半ばから観光客が大きく増え、宿泊施設や食堂が多くなりました。ソウル、仁川、水原(スウォン)、安山(アンサン)から近いため、いまでは一年を通じて人が訪れる首都圏の代表的な島の行楽地です。