京畿道・烏山市の金岩洞にある支石墓公園(コインドル公園)には、青銅器時代の墓である支石墓(ドルメン)が9基、芝生のあちこちに点在しています。マンション団地のあいだにある都市公園ですが、巨大な花崗岩の蓋石がのる風景は、青銅器時代の墓と現代の都市を、ひとつの空間に重ね合わせてくれます。春は牡丹とバラ、秋は紅葉が支石墓のまわりを彩り、季節ごとに違った表情を見せます。
支石墓は青銅器時代を代表する墓で、主に経済力や政治権力を持った支配層の墓として知られています。ここの支石墓は、茹渓山(ヨゲサン、158m)と石山(ソクサン、135m)のあいだの谷の平地にあります。3か所を合わせて11基あり、このうち9基が1988年に「烏山 金岩里支石墓群」という名前で京畿道記念物になりました。
韓国の支石墓は大きく2種類あります。4つの支石で地上に石室をつくり、平たい蓋石をのせた卓子式(テーブル式)と、地中に石室をつくり蓋石をのせた碁盤式です。ここの支石墓はほとんどが地上に蓋石だけが現れていて、下の構造は土に埋まっています。支石が見えない蓋石式である可能性が高いものの、正確な構造は発掘調査をしてみなければ分かりません。蓋石は花崗岩系の石で、大きなものは長さが6m近くあります。