忠清南道・瑞山(ソサン)の象王山(サンワンサン、307m)の中腹にある小さなお寺で、曲がった木を削らずにそのまま柱に立てた建物で知られています。1484年に建て直された大雄殿(宝物)が朝鮮前期の姿を守っていて、4月下旬には黄緑色の青桜(緑がかった花の桜)とピンクの八重桜が境内を埋めます。名前のとおり、「心を開くお寺」です。
お寺は、百済の義慈王14年(654年)に慧鑑国師(ヘガムクッサ)が建て、「開元寺」と呼ばれたと伝えられます。寺の古い記録には、新羅の真徳女王5年(651年)とも記されていて、年が合いません。高麗の忠定王2年(1350年)に処能大師(チョヌンデサ)が再興した際、開心寺に名前を改めました。1941年に大雄殿を解体修理したときに出た記録から、朝鮮の成宗15年(1484年)に建て直された事実が明らかになりました。現在は徳崇叢林・修徳寺(スドクサ)の末寺です。
お寺の境内に入る前、安養楼(アニャンル)の前に長方形の池があり、その真ん中を丸木橋が横切っています。橋を渡り、高さ約2mの石壇の上にある安養楼の下をくぐると、はじめて大雄殿の庭が開けます。安養楼には「象王山 開心寺」の扁額が掛かっています。