八公山は、大邱の中心部から北東へ約20kmの場所にある大邱の鎮山(ジンサン、その地を守る山)で、大邱広域市と慶尚北道の複数の市・郡にまたがっています。最高峰の毘盧峰(1,192m)を中心に、東西に約20kmの尾根が続き、桐華寺・把渓寺(パゲサ)・銀海寺(ウネサ)などの寺院や、一生に1つだけ願いをかなえてくれるというカッパウィの石仏が、山のあちこちにあります。2023年には、韓国23番目の国立公園になりました。
新羅の人々は、この山を「父の山(父岳)」「中央の山(中岳)」と呼んで神聖視し、天に祭祀を捧げ、その後は「公山」という名で呼ばれました。927年、高麗の太祖・王建(ワン・ゴン)は、後百済の甄萱(キョン・フォン)の軍とこのあたりで公山の戦いを繰り広げました。王建は将軍の申崇謙(シン・スンギョム)と鎧を取り替えて、かろうじて脱出し、申崇謙や金楽(キム・ラク)らが戦死しました。このとき命を落とした8人の将軍をしのんで「八公山」になったという話が伝わっています。1980年に道立公園に指定され、2023年に国立公園に昇格しました。
八公山は、鳳凰が大邱盆地を抱きかかえている姿にたとえられます。毘盧峰が鳳凰の頭、東峰と西峰が翼というわけです。「韓国観光100選」にたびたび選ばれており、山のふもとには大きなカフェや山菜ビビンバ、セリと豚バラ肉の料理といったグルメがたくさんあります。春の花を楽しむドライブコースとしても人気があります。