八公山(パルゴンサン)の東の麓、慶山(キョンサン)市河陽邑(ハヤンウプ)沙器里(サギリ)の谷の奥に環城寺があります。山が城のようにお寺をぐるりと囲んでいることから、輪を意味する「環」の字を使って環城寺と呼ばれています。宝物の大雄殿とその中の華やかな須弥壇、池のほとりの楼閣水月館(スウォルグァン)が静かに調和したお寺で、春の八重桜の季節にとくに多くの人が訪れます。
環城寺は、新羅の興徳王10年(835年)に沈地王師(シムジワンサ)がはじめて建てたと伝えられています。高麗末期に焼失しましたが再興され、朝鮮の仁祖13年(1635年)に神鑑大師(シンガムデサ)が、1897年には肯月大師(資料によっては恒月大師)が大規模に修築しました。現在は大韓仏教曹渓宗第10教区の本山である銀海寺(ウネサ)の末寺です。1982年に冥府殿を、1995年に僧坊の甘露堂を新たに建て、境内には大雄殿と冥府殿、尋劔堂(シムゴムダン)、水月館、山霊閣(サルリョンガク)などの建物があります。