海の上に、白い岩の峰がぬっと突き出しています。望主峰(マンジュボン)です。その前には美しい砂浜が長く続き、日暮れどきには海が赤く染まります。仙遊島(ソニュド)は「仙人が遊んだ島」という意味で、16の有人島と47の無人島からなる古群山群島(コグンサングンド)の中心の島です。長いあいだ船でしか行けませんでしたが、今ではセマングム防潮堤から車でそのまま入れます。
仙遊島のもとの名前は群山島(クンサンド)でした。高麗時代、ここは高麗と宋をつなぐ航路の寄港地で、水軍基地の群山鎮(クンサンジン)がありました。宋の使節・徐兢(ソ・グン)がここに到着して、金富軾(キム・ブシク)の出迎えを受けたという記録があり、2013年の調査では、高麗時代の崇山行宮(スンサンヘングン)の跡から建物跡と瓦、青磁が出土しました。朝鮮の世宗(セジョン)の時代に水軍基地が陸地に移ると、「群山」という名前もともに移って今の群山市となり、島々には「古」の字がついて古群山群島となりました。李舜臣(イ・スンシン)は鳴梁海戦(ミョンニャンヘジョン)の勝利のあと、ここに11日間とどまって戦列を立て直しました。島の中心の村・鎮里(チンマル)という名前に、水軍基地の名残があります。
仙遊島一帯の岩は、約9,300万年前の火山活動でできた流紋岩です。望主峰周辺の白い岩は、衛星写真でも見分けがつくほど真っ白に露出しています。島と陸地をつなぐ古群山路は、2017年12月28日に開通しました。