仕事帰りの会社員、近所のお年寄り、旅行者が並んで座り、ズボンの裾をまくって足をお湯に浸します。儒城温泉足湯体験場(ユソンオンチョン・チョギョクチェホムジャン)は、大田の儒城温泉地区の真ん中にある公園内の屋外足湯で、摂氏40度前後の天然温泉が流れています。入場料も予約も要らないので、大田を通りかかったついでに30分だけでも温泉気分を味わえます。
儒城温泉には、百済末期の戦で傷ついた息子のために薬を探していた母親が、羽を傷めた鶴が雪解けの水たまりの水で傷を癒やすのを見て、息子をその水に浸して治したという伝説が伝わっています。記録では、朝鮮の太祖・李成桂(イ・ソンゲ)が新しい都の地を探して鶏龍山(ケリョンサン)へ向かう途中に休んだとされ、太宗(テジョン)が王子だった1393年にここで入浴し、軍事訓練を見学したという記録もあります。近代的な温泉施設は1913年に建てられ、以来、儒城は大田を代表する温泉地として発展しました。1994年には観光特区に指定されています。
儒城温泉通りには、雪のように白い花を咲かせるヒトツバタゴ(イパプナム)が街路樹として多く植えられていて、花の咲く5月には儒城温泉文化祭が開かれます。足湯には、1日平均500人、週末には約1,000人が訪れるそうです。