百潭寺(ペクタムサ)は、雪岳山(ソラクサン)の奥、内雪岳の深い谷の入口に位置するお寺です。独立運動家であり詩人でもある萬海 韓龍雲(ハン・ヨンウン)が滞在し、詩集『君の沈黙』を書いた場所で、谷底いっぱいに積まれた小さな石塔でもよく知られています。一般車両が入れない約8kmの渓谷の先にあり、行く道のりからして旅の一部です。
伝えられるところによると、新羅の真徳女王の時代に慈蔵律師(チャジャン)が初めて建てたとされています。その後、大きな火災が何度も起こって場所を移しては再建することを繰り返し、雲興寺、深源寺、仙亀寺、霊鷲寺などと名前も変わりました。現在の場所に法堂を再建した時期は、資料によって1775年または1957年と異なって紹介されています。「百潭」という名前は、渓谷沿いに潭(淵)が百個もあることに由来するといわれています。
萬海・韓龍雲はここに滞在し、『仏教維新論』や『君の沈黙』などを書きました。1980年代末には、全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領夫妻が1988年11月から1990年12月までここに滞在し、広く知られるようになりました。現在は曹渓宗の基本禅院があり、一度入ると決められた期間は出てこない無門関修行が続けられている場所です。
百潭寺の末寺の庵である五歳庵には、5歳の幼い僧が観世音菩薩の助けで雪岳山の長い冬を無事に越したという話が伝わり、この物語は童話やアニメにもなりました。寺からさらに約11km登った標高約1,244mの鳳頂庵には、仏舎利を祀る五重石塔(宝物)があります。
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