霊光(ヨングァン)の不甲山(ブルガプサン、標高516m)の麓にあるお寺で、百済に初めて仏教を伝えたインドの僧マラナンタが建てた最初の寺だと伝えられています。寺名の「不甲」も、「仏(佛)」の字と「いちばん」を意味する「甲」の字から付けられました。9月中旬になると、境内の周りの森は真っ赤なヒガンバナ(相思花/ケッコッムル)で埋め尽くされ、この時期に開かれる不甲山相思花祭りには全国から人が集まります。
百済の枕流王の時代、384年にマラナンタは海を渡って霊光の法聖浦(ポプソンポ)に着き、仏教を伝えたといわれています。不甲寺は彼が最初に建てた寺として知られていますが、武王の時代に僧の行恩(ヘンウン)が建てたという説もあり、正確な創建年代は分かっていません。長い歴史の分だけ、境内にはさまざまな伝説や逸話が伝わっています。
大雄殿のほかにも、八相殿、七星閣、万歳楼、梵鐘楼、冥府殿、日光堂などの建物が境内に集まっています。八相殿の仏像の中からは、高麗時代の版本を含め、主に朝鮮前期に刊行された経典など93件の腹蔵典籍が見つかり、宝物に指定されました。寺の銅鐘は全羅南道の有形文化遺産で、鐘の胴に「不甲寺」の名が刻まれています。
寺の裏手には、天然記念物の「霊光 不甲寺 シロダモ自生北限地」があります。南の海岸や島に多い常緑樹のシロダモが、自然の状態で育つ北限の場所だという意味です。天王門の隣の楼閣のそばにも、シロダモが一本立っています。
不甲寺は何といってもヒガンバナで有名です。葉が枯れてから花が咲くため、葉と花が互いに会えないことからこの名が付きました。9月中旬前後には、寺へ続く森の道や周囲の山裾が赤く染まります。2026年には9月18〜27日に第26回霊光不甲山相思花祭りが開催されました。
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