全北・高敞(コチャン)の梅山(メサン)マウルの裏、なだらかな山裾に沿って約1.8kmにわたり、440基あまりの支石墓(コインドル)が連なっています。一か所にこれほど多くの支石墓が集まる場所は世界的にも珍しく、碁盤式・卓子式・蓋石式など、韓国で見られる支石墓の形式がほぼすべて揃っているため、「野外の支石墓博物館」と呼ぶにふさわしい場所です。2000年12月に、華順(ファスン)・江華(カンファ)の支石墓遺跡とともにユネスコ世界遺産になりました。
正式名称は高敞竹林里支石墓群で、1994年に史跡に指定されました。支石墓は、この一帯を治めていた青銅器時代の支配層とその家族の墓とみられます。築造時期は、資料によって紀元前7世紀ごろとも紀元前5〜4世紀ともされます。支石墓は、標高15〜50mほどの山裾に東西に長く並んでおり、低い里山と農耕に適した野原が出会う場所なので、人々が居を構えるのにちょうどよかったとみられます。隣接する峨山面上甲里(サンガムニ)一帯は、卓子式(北方式)支石墓が分布する南の限界線とされ、学術的にも重要視されています。
遺跡は六つの探訪コースに分かれており、支石墓ごとに番号が付いているので、案内板と照らし合わせながら歩くのに向いています。
高敞世界遺産コインドル博物館の2階の常設展示室では、世界の巨石文化と支石墓、青銅器時代の梅山マウルの人々の竪穴住居での暮らし、朝鮮半島の青銅器の遺物を順に見せ、実感映像館とVR、メディアショーで支石墓の築造過程を解き明かしてくれます。遺跡へ行く前に立ち寄れば、番号だけが付いた石がずっと違って見えてきます。屋外には、竪穴住居を再現した竹林先史村があり、有料の体験プログラムを運営しています。
遺跡の裏の梅山斎の峠を越えると雲谷ラムサール湿地です。1980年代初めに貯水池ができて住民が去った後、30年以上人の手が入らずによみがえった湿地で、2011年にラムサール湿地に指定されました。高敞郡全体は2013年にユネスコ生物圏保存地域になりました。
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