済州島の西の端、高山里(コサンニ)の海岸から約2km離れた海に、草に覆われた島がひとつ浮かんでいます。遮帰島は、竹島(テソム)や臥島(ワド)などからなる、済州で最も大きな無人島で、自九内浦口(チャグネポグ)から船で約10分で着きます。島の周回路を歩きながら、切り立った海岸の断崖や奇岩を間近に見ることができ、夕暮れには島全体が赤く染まります。
遮帰島という名前には、伝説が絡んでいます。中国から来た胡宗旦(ホ・ジョンダン)が、済州の地の気を断ち切って帰ろうとしたところ、漢拏山(ハルラサン)の神が鷹に姿を変えて船を沈め、「帰ることを遮った(遮歸)」という話です。島には1977年まで二世帯が暮らしていましたが、その後人が去り、1978年から無人島になりました。島と周辺の海は、2000年に「遮帰島天然保護区域」として天然記念物に指定されました。