済州島(チェジュド)の南西部、大静邑(テジョンウプ)日課里(イルグァリ)にあるチョコレート博物館は、カカオがチョコレートになるまでの歴史と、世界各地のチョコレート文化を集めた私立博物館です。済州の火山石であるスコリア(現地ではソンイソク)を積み上げた建物はヨーロッパの古い城のようで、中では中南米の古いカカオ道具からチョコレート工房までを一度に見て回れます。子ども連れで巡る済州島西部の旅で、雨の日に立ち寄るのにぴったりの場所です。
博物館を建てた館長のハン・イェソク夫妻は、1970年代の終わり頃から、老後は自然のなかでチョコレートをつくって暮らしたいという夢を抱き、世界各地のチョコレート工場や店を訪ね歩きました。25年間で回った工場は100か所を超えるそうです。1997年に済州で現在の建物と出会って準備を始めましたが、使われていなかった染色工場を買い取って改装した建物です。博物館は2002年にオープンし、ある海外旅行コミュニティの会員投票で選ばれた世界10大チョコレート博物館に、アジアからは唯一選ばれたこともあります。
博物館の前庭は約1,500坪で、済州の石を低く積んだ塀とスギ並木が囲んでいます。熱帯でしか育たないカカオの木を済州で育ててみようと建てられたカカオ温室では、人の背丈ほどに育ったカカオの木を見られます。サンフランシスコのケーブルカーをかたどったトロリーも庭にあり、写真の背景として人気です。
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